• 診療時間
  • 月〜金 9時〜17時
  • 他要相談

訪問診療について

在宅医療について

医療の形態は外来医療、入院医療、在宅医療に大別されます。

外来医療は患者さんが病院やクリニックといった医療機関に通院し、受診します。
入院医療は主に病院など、入院設備がある医療機関で行われ、管理・治療を受けます。
そして在宅医療は、文字通り患者さんが自宅や療養施設など、お住まいになっている場所で医師の診療を受けることを指します。
在宅医療は、従来は医療機関で受けることが出来た医療サービスを、通院・入院することなく、住居に居ながら受けることが出来る診療形態です。

在宅医療には往診と訪問診療があります。

往診と訪問診療

往診と訪問診療は、どちらも医師が患者さんのもとに足を運ぶという点では同じですが、厳密には多少異なる意味を持ちます。

急に体調が悪くなった時や、突然症状が出た際などに、患者さんもしくはご家族からの要請に応じ、緊急的に診察に伺う場合が往診です。
それに対し、診療計画・訪問スケジュールをたて、定期的に訪問し、治療や体調管理に当たるのが訪問診療です。
訪問診療を実施する際にはご家族や関係医療機関から情報を収集し、事前に病歴や現在の病状を把握します。その上でどのような治療を希望しているか、介護の有無や生活環境、経済的事情などを考慮し、診療計画を立てます。
急変時には緊急訪問や入院の手配を行うなど、臨機応変に対応します。

往診が基本的に1回の診療をもって完結するのに対し、訪問診療は継続的な治療を目的としています。

訪問診療について

現在、国は団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、地域包括ケアシステムの構築を推進しています。

これまで療養的に利用されてきた入院医療の制約が高まってきていますが、自宅や有料老人ホーム・グループホームなどといった施設で療養される人が年々増えてきています。
訪問診療はそういった人達にも従来通りの医療サービスを提供できる診療形態です。

また、厚生労働局によると、高齢者の半数以上が最後の生活の場として自宅を希望しているというアンケート結果が出ていますが、訪問診療を利用することで実現が可能となるケースもあります。

チーム医療の体制作りも進められており、より充実した医療サービスの提供が見込まれています。

訪問診療が提供できること

訪問診療を導入することで、患者さんの負荷を軽減することが出来ます。
移動の負担以外にも、病院や薬局で待つ必要がないため、精神的、身体的負荷も少なくなります。

訪問診療は患者さん自身のみならず、ご家族や周囲の方達の負荷を軽減することが出来ます。
高齢で体力的・精神的に通院が大変な方、通院に際してご家族や介助者の付き添いを必要とする方、そもそも外出自体が出来ない方などのもとに直接医師が伺うことにより、通院時の介助が不要になります。

かかりつけ医として定期的な訪問の他にも医療全般について対応し、施設や他医療機関と連携を取り、適切な治療を行うことが出来ます。

HOME画面へ